万が一の時の金融商品

先代のDNAを受け継ぐ大原孝治氏

ドン・キホーテの手法とセオリーは従来の流通業、小売業が実践してきたやり方とかけ離れています。ドン・キホーテの創始者安田隆夫氏は、自ら現場で学び発見した真実や方法論だけを信じてドン・キホーテを育ててきました。結果的にその集大成は、従来の常識や手法とは全く違ったものに行き着いたというのが正確なところです。しかしそれをやり通せたというのは、やはり常識を信じないという哲学があればこそです。常識の安住という誘惑を断ち切り、自分流を突っ張りとおしたからこそドン・キホーテという独自のフォーマットが生まれてきました。では業界の常識とは何かというと、それは先発企業の膨大な成功実績に他ありません。そして先発企業には巨大な資本と人材、圧倒的なノウハウとシステムの蓄積があります。業界の常識に従うということは、そうした先発企業と同じ土俵、同じルールで戦うことを意味します。

業界の常識は勝利者の論理であって、勝利のための論理ではない。だから後発企業が先発企業のまねをしても、絶対に勝てないと述べています。経済が右肩上がりで競争条件の緩い時代ならそれも可能でしたが、置けば売れた式の古き良き時代はとうに過ぎ去り既成の業態は競合激化の飽和状態にあります。仮にドン・キホーテがコンビニや既存のマーケット類のいいとこどりのような商売をしていたら、今頃は大手に飲み込まれていたかもしれません。このように常識にとらわれない商売を行っているドン・キホーテを束ねているのが先代の商売の考えのDNAを受け継いでいる、大原孝治氏なのです。